夏の魔物

スピッツ( SPITZ ) 夏の魔物歌詞
1.夏の魔物

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

古いアパートのベランダに立ち
僕を見おろして少し笑った
なまぬるい風にたなびく白いシーツ
魚もいないドブ川越えて
幾つも越えて行く二人乗りで
折れそうな手でヨロヨロしてさ 追われるように

※幼いだけの密かな 掟の上で君と見た
夏の魔物に会いたかった※

大粒の雨すぐにあがるさ
長くのびた影がおぼれた頃
ぬれたクモの巣が光ってた 泣いてるみたいに

殺してしまえばいいとも思ったけれど 君に似た
夏の魔物に会いたかった

(※くり返し)
僕の呪文も効かなかった
夏の魔物に会いたかった


2.ニノウデの世界

作詞:草野正宗
作曲:草野正宗

冷たくって柔らかな
二人でカギかけた小さな世界
かすかに伝わってきて
縮んで伸びてフワリ飛んでった

タンタンタン それは僕を乗せて飛んでった
タンタンタン それは僕を乗せて飛んでった

ああ君の そのニノウデに
寂しく意地悪なきのうを見てた
窓から顔出して
笑ってばかりいたら こうなった

タンタンタン そして僕はすぐに落っこちた
タンタンタン そして僕はすぐに落っこちた

しがみついてただけの あの日
おなかのうぶ毛に口づけたのも
思い出してはここで ひとり
煙の声だけ吸い込みながら

なんにもないよ 見わたして
ボーッとしてたら何故 固まった

タンタンタン 石の僕は空を切り取った
タンタンタン 石の僕は空を切り取った